私たちは「古民家再生」を単なる「リフォーム」ではなく、
ご先祖様が建てた家を大切に住み継いでいくお手伝いをしたいと考えています。

古民家再生を振り返って
古民家再生への道のり

生まれ育った家をあと100年住み継ぐ

ご両親から受け継いだ家の古民家再生を決めたH様。
確かな知識と技術力で、あと100年住み継ぐことのできる家が完成しました。
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80坪の家、大丈夫なの?

父から引き継いだこの家を改築したい想いはありましたが、古民家再生の本を読むと、お金がかかるって書いてあるし、すぐには決断できませんでした。「80坪の家で、大丈夫か?」と。

また、家の近くに山を持っていたので、当初、他のハウスメーカーさんに
「この家に、自分の山の木を使って改築をしてもらえますか?」と相談しましたが断られてしまいました。

そんな折、以前から木万里さんを知っていたので、何気なく展示場に寄って相談してみたんです。すると、山の木を使って家づくりをしてくれるという話になり、そこからはどんどん話が進んで、ほどなく山の木の伐採が始まりました。
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父が大事に手入れしてくれた木を使う

家をつくる時には「ご先祖様が育て、父が大事に手入れしてくれた木を使う。」ことは決めていました。

設計士さんに木のサイズ・本数を計算してもらい、父と私たち夫婦、木万里の社員の方、皆で山に入りました。

父は森林組合の組合長を務めていたこともあり、1本の木でどのくらいの材がとれるか分かるんですね。父が指示をだして、伐採する木に印をつけていきました。

印をつけた木を木万里さんが太さや質を確認して伐採し、そのまま製材所に運んでもらいました。製材は予想より安くあがって、びっくりしましたね。古民家を再生するために山から採った100本以上の木が使われています。
住宅雑誌の「チルチンびと」は創刊号から読んでいましたね。
木万里さんに雑誌の切り抜きなどを渡して障子の格子や硝子まで私達の作りたい家のイメージは全部伝えました。
でも、工事がすすむとまた新しいアイディアが生まれてくるんです。どんどんやりたくなっていく。
社長も設計士さんも棟梁もこちらがやりたいと思うとそれ以上に応えてくれました。
インテリアの竹
2階の納屋に囲炉裏の煙でいぶされて黒くなった竹が置いてあって、
「部屋の入り口に、インテリアとして1本竹をかけたいんだけど。」
と軽い気持ちで言ってみました。 簡単に木に刻みを入れて、竹をかける棚板を作ってもらうつもりだったのですが、すごいものが出来ていました。「どうしたのこれ〜?」と驚きました。大工さんが1日がかりで作ってくれました。そして私が何も言わなくても、一番いい竹を選んで掛けてくれました。棟梁の気遣いを感じましたね。
本棚
本棚
最初から本棚がほしいと要望はしていまいた。本棚の棚の高さまで細かく相談していて「どんな本並べるの?」とまで聞かれました。でも本棚の裏側のことまでは最初の段階では考えらません。 現場で見て、初めてどうしようかな?ということがあるのです。吹抜けの本棚は当初背に板を張る予定でした。でも工事が進んでいく中で、1階から本が見えたほうが面白いかもしれないというアイディアが生まれてきました。 本が1階から見えることでインテリアの一部になっていて、この雰囲気は部屋の中の大きな部分をしめています。木万里の職人さんが本棚の出来栄えを気にしていて、完成した時に「どうですか?」って聞いてくれました。「良いじゃないですか!」と即答しました。
天井の漆喰
天井も漆喰にする予定はなかったのです。でも途中で漆喰に変更しました。朝日が天井の漆喰にあたって、あちこちに反射してきれいなんです。本当に明るくて。
玄関上の欄間
玄関上の欄間はどういう風にするか悩んで、大工さんと相談して古い家から手斧削り(ちょうなけずり)の板が出てきたのでそれを使うことに決めました。
玄関のあがりはな
玄関のあがりはなは昔の玄関のケヤキを使っています。いいところだけを使って、残りは取っておいてくれました。棟梁の木を大切にする気持ちなんでしょう。

創造できる家

家を改築するにあたって、家財を整理しました。
古いものが沢山出てきたので、古道具や古材はインテリアにしました。
もし新築の家を建てたら、これらのものは合わなかったかもしれませんね。

それとこの家に住み始めて自分で竹や木を切って何かを作ることが楽しみになりました。高いお金を出すばかりではなく、あるものを面白く使うことも贅沢なことだと思います。 ちなみにこの自作の竹とんぼは吹抜けの手すり部分に置いてあるのですが、震災の時も落ちていませんでした。
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親孝行できたかな

家が無事に完成した時に、職人さんたちも集まって完成祝賀会を開きました。本当にきちんとした家ができるのか?と心配していた父が「感謝の念を伝えます。」と挨拶をしました。

父は毎日家づくりを見にきていました。
神棚にある榊入れは父が最後に大工さんにお願いして作ってもらったものです。だんだん信頼関係が生まれていったんですね。
父もこの家は本当に気に入っていました。

山に入って木の伐採から始まって、父と一緒に家づくりができて本当に良かったと思います。また古い家を整理したことで、親たちがどんな生き方をしてきたかを知る良い機会になりました。親孝行ができたかな。

私たちのこどもは「お父さんとお母さんらしい家をつくったね。」と言ってくれます。「結婚式はこの家でやりたいな。」とも言ってくれます。
とても嬉しいことです。

ご先祖様もきっとこの家のことを喜んでくれている、と勝手に解釈しています。

これからのエネルギーについて

この家には扇風機もエアコンもありません。夏は窓を開けただけで快適に過ごせます。

冬、朝起きると外の気温はマイナスです。でも家の中は12〜13度はありますね。寒い朝だけ台所でファンヒーターを使い、居間は短時間床暖房を使います。

80坪の広い家ですけども、日中は薪ストーブ1つだけです。

家を建てた年は家を壊してでた端材だけで薪は足りましたね。ストーブのたきつけ用の小枝は「薪ストーブに使って。」と近所の方から頂くこともあります。

薪割は薪ストーブの季節の週末、1日に1時間ぐらいかな。
薪ストーブは自分が動くこと(薪割)がエネルギーになる。省エネルギーはエネルギーを使ってますけど、人間が動くとエネルギーは使わないんです。

夏は住環境で涼しいし、冬は自分で動いて、無駄なエネルギーは使わない。

これからのエネルギーに対する一つの考え方かもしれません。
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お宝が出てきました!

改築をするにあたって、家の中のものを一時的に蔵に入れる必要がありました。
引っ越しのために家財を運んでいると古い道具が沢山でてきました。

「これはなに?」と父に聞くとなんでもうれしそうに「これはね。」と教えてくれます。
古い道具が何に使われていたのか分かるとうれしくて、
川の水で埃まみれの古道具を洗うと「お宝が出てきた!」と喜びました。

家づくりを通して感じたことは、家族の歴史が詰まっているということでした。
新築の家だったら、この古い道具は合わなかったかもしれませんね。
お宝
お盆
今でも営業している近所のお菓子やさんのお盆です。「大勉強します」って書いてありますね。
大正時代のもので、地元のくるみの木を使用しているそうです。
お椀
近所に慶事がある時はこのお椀を使ったそうです。ご近所の分もあるので沢山残っていました。
半纏
しなやかな長襦袢があったので半纏になおしてもらいました。
「寿」と書いてあるからお祝いごとに作ったのかな。養蚕農家だったので出荷しない分で作ったのでしょう。
ぐい呑み
富山の薬売りの景品です。
薬の使用量に応じて貰えた九谷焼きのぐい呑みです。お正月の来客時に使用しています。お客様には選んで使ってもらっていますが、今日はどれを使おうかって楽しみがあります。

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古民家再生をしたH様から...

H様

この家は創造する余地が残っています

古いものや自然で優しいものが好き…そんな気持ちが昔からどこかにあったと思うのですが、
この家を改築して、この気持ちを大事にしていっていいのだなとあらためて思うことができました。
新築の家では完結してしまいますが、 この家は創造する余地が残っています。この家に住んでから、暮らし方が変わってきました。家に触発されているのだと思います。
昔の古い家は家自体が大きい(坪数がある)から改築にお金がかかり過ぎてしまって、古民家再生は無理だなと思う方もいると思います。でも家の一部分だけ改築するなど方法はあると思います。

それと私達の場合、固定資産税がすごく安く済んでいます。家を改築した後「税金が高くなるよ。」と周囲の人に脅されていましたが、新築ではなく、改築なので固定資産税が本当に安い。こんなメリットもありました。

山に入って木の伐採から始まって、父と一緒に家づくりができて本当に良かったと思います。また古い家を整理したことで、親たちがどんな生き方をしてきたかを知る良い機会になりました。

私達の家を通して、古民家再生ってこんな可能性があるんだなって知ってほしいです。
昔の日本建築の家を建てたいと思ったら、年々難しくなっているのが現状です。家が大量生産されるようになり、規格寸法で木がカットされ、大工が木を切り、細工をする仕事が減りました。

また古い家を見ると曲がった木を上手に使っていますが、現在では家の建築には真っ直ぐの木しか使いません。現在、曲がった木は商品価値がないと廃棄されています。昔の家のような面白い木の使い方はできませんし、いろんな木を使い、 細工をする機会がないので大工の技術力がなくなってきているのです。

そんな時代ですが、美しい日本建築を次の世代に少しでも多く残したいと思います。古いお寺や神社は木造ですが、長い間保存されています。しっかりした造りで手入れをきちんとしているからです。 手をかけてあげれば木造の家は何百年と住み継ぐことができるのです。
ご先祖様から受け継がれた大切な家。やむを得ぬ事情で解体の必要がある方もいらっしゃるかと思います。木万里では古民家の解体もお受けいたします。その際に「古材」を利用できるものと処分するものに分けさせて頂きます。
また、利用できる「古材」の買い取りも行います。一般の解体業者に頼んだ場合、価値のある「古材」までゴミとして廃棄処分になってしまいます。
愛着のある家の古材を、次の世代に残しませんか?。ぜひお気軽に相談下さい。
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木万里は古民家鑑定士の資格を取得しています